女は家で育児が合理的発言に思うこと
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最終更新日:2014/02/10
ワークライフバランス, 家族, 生活
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すでに乗り遅れた感のある話題だが、NHK経営委員の方の発言が波紋を呼んでいるようで、僕も感じたことを簡単に記します。
「女は家で育児が合理的」 NHK経営委員コラムに波紋:朝日新聞デジタル
長谷川氏は6日に掲載されたコラムで、日本の少子化問題の解決策として、女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的と主張。女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判し、政府に対し「誤りを反省して方向を転ずべき」と求めた。
これに対して、生物学的にはこの意見は暴論である、との議論がtwitter上でされており、紹介。興味のある方はぜひ一読してみてください。僕も大学の卒業論文では生物の性的役割分担と進化のテーマで書いたので興味深く読んだ。
霊長類学者の考察する「性的役割分担論」 – Togetterまとめ
この手の話題に議論は尽くされているので僕の方から付け加えることもあまりないのだが、気になる点をひとつだけ。
女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だ
この部分であるが、女性の社会進出が進まなければ、当然ながら、男性の社会退出も進まない。
(退出という言葉を使ったのは揶揄を込めてです。育児専念が社会から退出するという意味を本気で込めているわけではありません。)
育児をどちらが担うかという話題になると、育児がネガティブなものとして語られることが多い。昔の典型的な議論は、育児のせいで、女性が社会進出できず、男性が社会的資本(地位、権力、金)を独占している。これはけしからんから女性を育児から解放して、男性と同等の社会的地位を、というものだろう。
今回の発言は、単純にこれを裏返しているだけに見える。育児というやっかいなものを、合理的に処理するには、女性が専念すべきだ、と。
その考え方の根本を改められないだろうか?
育児は素晴らしいものだ。それは女性にとっても男性にとっても同じように素晴らしい。社会に進出しているだけでは決して得られない経験である。
世の中にはそう考えて、育児に取り組みたい男性だって、本当は少なくないはずだ。
でもその育児を女性が独占してしまえば、男性が関与できなくなる。これは男性から育児参加という貴重な権利を奪うことであり、男性を仕事に縛り付けるのは個人の生き方への干渉である。
本当にフェアな社会は、性別にかかわらず、夫婦の意思決定のみによって育児の担い手が決められる社会だろう。そのスタイルは家庭によって当然異なるはずだ。パパが専念、ママが専念、ふたりで分担、などなど。
そしてどのスタイルをとっても不利益が生じないような社会制度を作るべきである。
簡単にと言いながら長々書いてしまった。鍋の味見をしながらこれを書いているのだが、不味くならなきゃいいんだけど^^;
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