呪いの言葉をばらまくおじさんたち
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想像力の欠如、それが問題だ
まずは明るい話題から…
本題に入る前に明るい話題でウォーミングアップ。今日、横浜市で桜が開花しました。
【速報】横浜で今日、桜が開花!(標本木は元町公園)。今年の関東で一番乗りです。平年より1日早く、去年より7日遅い開花。見頃は、30日(日)~4月6日(日)ころです。各地の開花や見頃の予想は→ http://t.co/toqiwLd3mg
— 増田雅昭 (@MasudaMasaaki) 2014, 3月 25
我が家も住所はギリギリ横浜市なんですが、生活圏はほぼ鎌倉市。散歩の途中で見つけた桜の花です。
桜の淡い花びらの色は、少しかすんだくらいの空に映えますね。
去年、息子くんが生まれたのは4月の半ば。もともと上旬の予定だったので、名前の候補に桜太というのも挙がりました。結果的に、去年は開花が早かったのに加えて予定日より遅れて生まれたので、その頃には完全に葉桜に。名前候補も花びらとともに散りました。
おじさんの呪い
さて、本題。若干ネガティブな話も含まれるので、読みたくない方はここまでのお付き合いで…。
写真の桜を見上げていると、おじさんに声をかけられました。最初は、桜咲きましたね、なんて害のない世間話をしていたのだけれど、おもむろに息子くんの顔をのぞきこんだおじさんが一言。
あー、ひどいね、これ
とりあえず黙る僕。
なにこれ、どうしたの
ちょっと、肌が弱くて。アトピーの気があるんですよ。
腕もひどいじゃない、病院行ってるの
ええ。
○○病院行きなよ、あそこ行けば治るってテレビでやってたよ
そうですか。
知り合いもひどいアトピーでさ、大人になっても辛そうにしてるよ。この子も辛い思いするよ
ええ、気をつけます、はい。
この手のことを言われるのは、頻繁とまではいかないが、時々、ある。脱ステでアトピー治療をしていることの対価のひとつだと思っているので、さほど気に病んでいるわけではない。
ただ、今回は長かった。
たいていの場合、僕が歯切れの悪い言葉と曖昧な微笑みを浮かべることで相手も察してくれて話題が切れるのだが、このおじさんは簡単には逃してくれなかった。
善意の人
ただ、このおじさんに限らず、子どもを見てかわいそう、ひどい、そんな言葉をかけてくる人々に悪意はない。
たぶん。
みんな善意で言っているのだ。僕や子どもを傷つける意図は露ほどもなく、彼らなりの忠告をしてくれているのだ。あるいは率直な感想を、ただ純粋な気持ちで吐露しているに過ぎない。
ひどい顔だね、と。
しかし、である。
善意の気持ちがそのままするっと善意のトンネルを抜けて善き美しき言葉として相手に届くのであれば、誰も苦労しないのである。戦争だってなくなるよ、極端な話。
主観的にはどれほど善意に満ちていても、結果的に相手を深く損なう言葉が存在する。
その当たり前の事実を忘れてはいけない。
なぜ呪いの言葉になるのか
さて、改めて上に書いたおじさんの言葉を読み返してみても、その内容が取り立てて残酷であるわけでも非常識であるわけでもない。
それなのになぜ僕は呪いの言葉に感じるのか。
それは、その言葉の発し方にある。
おじさんは、ほとんど僕の反応を無視して、自分の言いたいことを喋り続けた。僕は途中で相槌を打つのさえ放棄して、息子くんに笑いかけたり、桜の花はなんと儚いものかなどと物思いに耽っていたりしたわけなんだけれど、おじさんはお構いなし。
そもそもの最初から、おじさんは僕との対話を求めていないのである。自分の言葉がきちんと相手に届いているかには関心がなく、自分の言葉を発することにしか意識が向いていないのだ。
要するに、言葉のコンテンツに問題があるのではなく、その差し出し方がよくない。
世の中には呪いの言葉が溢れている
世の中を見渡してみれば、このような呪いの言葉に溢れていることに気づく。
どのように美しい言葉を装っていても、それを届けるべき相手にきちんと差し出すことができなければ、それは呪いの言葉となる。
世界が平和になりますように、という標語から、誰も聞いていない校長先生の挨拶まで、すべて呪いの言葉といえる。その言葉の与えるダメージに濃淡はあるにしても。
問題の根源は、イマジネーションの欠如である。
自分の言葉がどんな回路を伝ってどんな風に相手が受け取るか。そこまで考えて初めて言葉は生命を宿す。
言葉は諸刃の剣である。
人を傷つけもするし、同時に守ることもできる。
その当たり前のことを、誠実に実践してゆくのは、案外難しいものです。
おわりに
えー、あまりにもイライラしたので、呪いの言葉をここで吐き出しちゃいました。最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございますd(゚Д゚ )☆スペシャルサンクス☆( ゚Д゚)b
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Posted from するぷろ for iOS. by @kensuke0724