イクメン、ワーママという言葉は、そろそろ賞味期限が切れていい頃合いだと思う。
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ワークライフバランス, 家族
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photo credit: Aislinn Ritchie via photopin cc
イクメン問題炎上中
ネット界隈では、イクメン問題がまた燃え盛っているようです。僕が軽井沢でのほほんと家族旅行を楽しんでいる間の出来事だったので若干乗り遅れた感はありますが、僕なりに考えたことを手短にまとめておきます。
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“イクメンの疲れが倍増する妻の言動”から見る夫婦の対立構造
問題の要約
興味ある方は元の記事を辿っていただくとして、要するにいつもの話です。
育児頑張ってるぜ、もうちょっと認めてくれよ、というイクメンさんの主張に対して、
家事育児をする女性の立場ではある意味当たり前のことであるため、イクメンと自負するのはこれだけでアウトです。 via “イクメンの疲れが倍増する妻の言動”から見る夫婦の対立構造
とバッサリ斬鉄剣のように切り捨てる。
この構図は言葉を変え、シチュエーションを変えて繰り返されてきた歴史的論争みたいなもので、特段目新しいことはありません。
で、ここから先ですが、上の二つの引用元の議論は追いかけません。あくまでこの記事を書くキッカケになったに過ぎず、二つの記事へのアンサー記事を書くわけではないので、その点はご了承いただければと。
逆の立場から問いを立ててみる
そもそも、イクメンを自称してよいか、自称するにもどの程度育児にコミットすれば自称が許されるか、という問題設定自体が不毛なものです。
逆の立場から同種の問題提起をしてみましょう。
イクメンのカウンターパートは、ワーママ、つまり、働きながら育児をする女性です。
そこで例えばワーママが、私も仕事頑張ってる、もっと認めてほしい、と主張したときに、
仕事をする男性の立場ではある意味当たり前のことであるため、ワーママと自負するのはこれだけでアウトです。
なんて批判がなされたとしたらどうでしょう。この場合、「批判した側」が、イクメン問題どころではない炎上にさらされるような気がします。
もちろん長らく女性の社会進出が阻まれる社会的、歴史的経緯があり、そのため「女性と仕事」の問題と、「男性と育児」の問題を簡単にパラレルに扱うことはできないことは理解しています。
しかし問題の本質は同じところにあるはずです。
僕が上に例として出したワーママ批判が奇妙に聞こえるとすれば、それと同じ奇妙さをイクメン批判から聞き取ることも可能でしょう。
例えば◯◯をしているだけでイクメンを名乗るのは図々しい、なんて言われることはよくあります。
でも逆の立場で、例えば年収◯◯しかないのにワーママを名乗るのは図々しい、なんて批判は的外れで例を失したものだと感じるのではないでしょうか。
程度問題は他人が口出しすることじゃない
男性の育児参加と女性の社会進出は、社会全体の問題です。と同時に、どの程度夫が育児参加するか、妻が仕事をするかは、個々の家庭の問題です。
前者の問題についてはみんなで大いに議論すべきでしょうが、後者の問題について他人が口出しすべきものではありません。夫婦の間で解決するしかない問題です。
◯◯しかしていないくせに云々というのは、自分の定規を他人の家庭に勝手に当てはめるから出てくる批判です。他人の家庭に土足で踏み入るようなもので、大変に品がない。
例えば皿洗いをしてくれるだけで助かると感じる妻もいれば、扶養控除の範囲内で働いて欲しいと感じる夫もいる。
育児休暇を取ってフルに育児コミットしてほしい妻もいれば、自分と同じだけの収入を稼いでほしいと感じる夫もいる。
そんなの今更ここで書くまでもなく当たり前のことです。それがイクメンという言葉が出てきた瞬間に、当たり前じゃなくなる。
そろそろ賞味期限かな
イクメンという言葉は今や手垢に塗れてしまい、その言葉の響きだけに過剰に反応する人々を生み出してしまっています。
無駄なお祭り騒ぎになって、本当に大事な問題を見落としかねない危険なワードになりつつあると思います。
ワーママ、という言葉も同様です。
育児をしながら仕事をするのは、男性でも女性でも当たり前になりつつあります。というのはたぶん言い過ぎなんですが、当たり前になるのはそう遠くない未来だと思います。
そうなったときに、イクメンやワーママという言葉自体が意味をなさなくなりますよね。
そういう期待も込めて、少し早いかもしれませんが、この二つの言葉には歴史的使命を終えたということで、安らかにお眠りいただくのがよいのではないでしょうか。
おわりに
というわけで、イクメン問題をあれこれ言うのは不毛だよねってお話でした。もちろんこの記事だって不毛なお話のひとつです。
みんながゆるふわっと働きながら子育てできる社会が早く実現するように、僕もブログでグダグダ書くだけではなく、現実世界にインパクトを与えられるアクションを起こしていきたいと考えています。
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Posted from するぷろ for iOS. by @kensuke0724