ワークシェアリングの重要性とその難しさ
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ワークシェアリング
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そのコスト誰が負担する?
ここ数日、僕のTwitterのママ友さんたちは、お子さんが体調を崩してテンヤワンヤの状況のようです。
僕も去年の今頃は一ヶ月のうち保育園に行ったのが10日もないみたいな、恐ろしい日々を送っていました。
子供が体調を崩すと、仕事と育児どっちをとるか、というジレンマに襲われます。
それを緩和する方法はないものか、日頃考えていることを、ツラツラと書いてみます。
あらかじめ宣言しておきますが、オチもなければ良い解決策があるわけでもありません( ´Д`)ノ
病児保育がベストなのか?
子供が体調を崩した時、最初に思い浮かべるのがフローレンスを始めとする病児保育です。
保育園は原則として病児は預かってくれないので、保育園の代わりに子供を見てくれます。
これは、仕事と育児のうち、育児のほうをサポートする仕組みですね。
病児保育は大変ありがたい仕組みであることは間違いないのですが、マイナス面もあります。
ひとつは心情的な側面。我が家はこれが大きく病児保育を頼ったことはないのですが、 見ず知らずの他人に子供を預けてまで仕事をすべきか?という葛藤です。
仕事はもちろん大事で、抜け出せないシチュエーションがあるのは当然です。
が、やはり 仕事と育児を天秤にかけて、仕事をとったといった葛藤に陥りやすいのではないでしょうか。
この手のサービスをよく利用している知人曰く、そういうのは最初だけで、慣れるとなんてことない、という話はよく聞きます。こういう感じ方は個人差があるので、特に引っかかりを感じずに使えるのであれば積極的に検討すべきですね。
ふたつ目は経済的な側面。病児保育は、なんだかんだ言っても単価が高いです。
数日間使うだけならまだ家計への負担も少ないかもしれませんが、一週間、二週間と続くと重くのしかかります。
保育園は休んだからといって料金がかえってくるわけではないので、二重払いのような状態になってしまいます。
保育園と病児保育の費用でひとりぶんの給料がなくなる、なんて話も決して大袈裟ではありません。
ワークシェアリング
そこで、仕事と育児の、仕事のほうのサポートとしてワークシェアリングという考え方が大事になってきます。
ワークシェアリングは、一言でいえば、ひとりの仕事を複数人でシェアすることにより、個々人の負担を減らすことです。
普段から過度な労働負担がなければ、突発的に子供のお迎えなどで仕事に穴が空いてもリカバリがしやすくなります。
また、穴を空けるときだけヘルプを頼むというようなシェアの仕方もあります。
と書くと簡単に実現できそうなのですが、実際の運用を考えると様々な壁にぶち当たります。
仕事が属人化してシェアできない
まずそもそもの問題として、仕事が属人化しているせいで他のメンバーとシェアできないケースが多いことがあげられます。
日本型の雇用の特徴として、各人の業務内容が雇用契約で細分化されず、とりあえずなんでもやらせる、という点があります。
加えて、必ずしも業務内容がマニュアル化されているわけでもなく、個人の経験知、明文化されないノウハウに頼る部分がたくさんあります。
なので、相当周到に用意しておかないと、仕事をスムーズにシェアできません。
また、専門職で業界内容が非常に高度な場合も、シェアするメンバーを確保するのが難しくなります。
コスト負担の問題
シェアするにあたって、ものすごくリソースに余裕がある職場は別にして、コストが増します。
外部から人を雇ってシェアする場合はもちろん人件費が増えるわけですが、仮に内部のメンバーで回したとしても、回された方の業務が増えるわけで、コスト増には変わりありません。
また、特定の人ばかり仕事を抜けて周りのメンバーが不満を持つ、というのもアルアルです。職場に保育園から電話がくると、視線が冷たい、というアレですね。
誰もが仕事に穴をあける可能性はあるわけで、長期的には持ちつ持たれつの関係になるはずですが、短期的な視点で見ると育児中は仕事に穴をあけやすく、周りのストレスがたまりやすい状況といえるでしょう。
サポートメンバーの問題
これはワークシェアリングにあたって、外部からリソースを調達するケースの問題です。
サポートメンバーを新たに入れる場合、長期的な雇用ではなく短期的な雇用、あるいはスポットの依頼になるケースが多いと思います。
よほど大きな企業であれば、長期的にメンバーを増やして個々の負担を下げることもできるかもしれませんが、たいていの場合はそこまで資金的余力はありません。
その人の育児なりなんなりが落ち着くまでの数ヶ月から数年だけメンバーを増やす、というやり方になりがちです。
そうすると、その短期で働く人のキャリア形成が難しくなります。
比較的難易度の低い仕事であれば通常の派遣会社にお願いすることになると思いますが、たとえば専門職の場合に短期又はスポットでサポートメンバーを集めること自体が困難です。
サポートメンバーの方自体がなんらかのハンディを背負ってフルタイムワークを諦め、フリーランスやそれに近いかたちで働いている人、というケースになりそうです。
そうすると、同じ境遇でありながら、一方はサポートを受けて長期的なキャリアを維持しつつ、一方はサポート業務ばかりで専門職としてのスキルもどんどん落ちていく、みたいなアンバランスな関係になってしまいます。
特に高度専門職のワークシェアリングを考えると、この問題は大きいんじゃないでしょうか。
必要だけどビジネスとして成り立ちづらい
さて、上に書いたように、ワークシェアリングに対する働き手のニーズはあるものの、種々のハードルもあり、ビジネスとして成立しづらいのがワークシェアリングといえます。
サポートを必要としている会社と、サポートを提供できるメンバーをマッチングさせるというモデルは真っ先に思い浮かぶわけですが、サポートメンバーの雇用維持やスキルの教育コストなどを考えると、サポート会社はかなりのコストがかかります。
そのコストをサポートを必要とする会社に転嫁できればよいのですが、なかなかうまくいきそうにありません。
サポートメンバーで増えたぶんのコストを相殺するかたちで、サポートが必要なメンバーの給与を下げられればいいのですが、給与の弾力性は低く、簡単に給与を下げられない仕組みなのでそれも難しそうです。
みんながみんなハッピーになれるポイントがあるような気がしているのですが、自分にセンスがないのでいい絵が描けません。
おわりに
ツラツラと書きましたが、ワークシェアリング、大事だけど難しいです。
せっかく自分がフリーランスになったわけだし、この問題を解決できるような会社の立ち上げを考えてはいるのですが、明るい未来が見えてきませんね。。
こういうアイディアでいける!というのがあればお声かけください。
そして一緒に起業しましょう笑
Posted from するぷろ for iOS. by @kensuke0724
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