息子くんが一歳になりました。遠い未来だと思っていた時間の中に生きている不思議。
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無事に一年間過ごせたことに感謝
一年前のメッセージ
ちょうど一年前の今日、息子くんがこの世界にやってきました。予定日より一週間おくれ、陣痛が始まってからも40時間と、妻にとっては決して楽ではないお産だったと思います。
僕は妻の隣にいることしかできず、無力感を抱いていたことを今でも鮮明に覚えています。
さて、昔の記録を漁っていたら、生まれたその日に息子くんにあてたメッセージがでてきたので、ここに記録しておきます。
「まだ名もない君へ」
気がつくと、部屋は明るくなっていました。分娩室のくもり硝子の窓から、春の朝の光が部屋に射し込んできていたのでした。柔らかで、透明な光でした。古い季節に終わりを告げ、新しい季節の始まりを告げる光でした。お母さんのてのひらのように、あらゆるものを優しく慰撫する光でした。君の誕生を祝福する光でした。
その光に照らされて、君は生まれて初めて空気を吸い、産声をあげ、その小さなからだを震わせたのでした。
これから君は、新しい世界へ飛び出していくことになります。あたたかで、平和で、居心地のよかった(とお父さんは想像するのですが)お母さんのお腹の中から、時に冷たい風が吹き、時に平和が乱され、時に居心地の悪さを覚える世界へ。
君はその世界で、様々な経験をつんでいくことになります。誰かを愛し、誰かから愛される。誰かを傷つけ、誰かから傷つけられる。誰かを笑わせ、誰かに泣かれる。誰かと喜びを分かち合い、誰かと哀しみを共有する。誰かを求め、誰かから求められる。そして君と誰かとの間に、また新しい命が生まれるかもしれません。お父さんとお母さんから、君が生まれてきたように。
この新しい世界で生きていくのは、必ずしも愉快なことばかりではありません。悲しくて泣きながら過ごす夜もきっとあるでしょう。怒りで身体の内側が燃えるような日も訪れるかもしれません。喪失感で、眠れぬまま朝を迎えることもあるかもしれません。絶望を抱いて、この世界から消えてしまいたいと願うことさえ、起こりうるのです。
でも、決して忘れないで下さい。
君は光の中、生まれてきたのです。祝福の中、生まれてきたのです。お父さんとお母さんの愛の中で、生まれてきたのです。嬉しいときも、悲しいときも、喜びの日も、苦悶の日も、常に愛の光は、君をつつんでいるのです。
2013/4/15 お父さんより
今伝えたいこと
一年前のメッセージを改めて読み返してみると、息子くんに伝えたいことは今でもほとんど変わりません。
ただ、こんなにアトピーやら何やらで辛い想いをさせるとは、想像していませんでした。一言添えるなら、そんな身体に生まれながらも、一生懸命生きてくれて、笑顔を見せてくれて、ありがとう、ということですね。
ごめんなさい、という気持ちも正直なくはないけれど、あえてそれは言いたくない。
その代わり、精一杯のありがとう。
これからもよろしくね。
おわりに
せっかくの誕生日ですが、復職してしまったせいで息子くんが起きている時間に帰宅できないのが残念でなりません。
仕事と家庭の両立は、言うは簡単だけど徹底する難しさを改めて感じます。
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Posted from するぷろ for iOS. by @kensuke0724